「優しさ」「繊細さ」とは人間性であり
「障害」とはなんら関連がないことはご理解いただけたでしょうか?
では「障害」とはなんなのか?
それはやはり「日常生活を送るのが困難な状態」を指すのだと思います。
人間性は「障碍者」であっても、個々人違うものであり各々個性がありますが、
精神的…身体的…脳機能などの面で「日常生活を送るのが困難な状態」を
「障害」というのだと思います。
なので、そこにはやはり支援が必要だと思います。
「障碍者」を「特別な存在」などとし
親や、時にはスピリチュアル的な指導者や宗教関係者で当事者を囲むのではなく
できるだけ早いうちから、医師など専門家と繋いで
現実的に対応していくのが
当事者にとっても、その先の幸せに繋がると思います。
発達障害の専門家でいらっしゃる杉山登志郎先生のご著書にも
早くに専門家に繋がった障碍者と
専門家に繋がるのが遅かった障碍者の違いについての記述がありました。
最後に…
「優しい」という言葉と
「優れている」という言葉には同じ漢字が使われています。
私は、「人に優しくできる」とか「繊細である」というのは
「普通の人」の考えより先回りして行動することができたり
細かい分析ができる「優れた人」であると思います。
(そこに「健常者」と「障碍者」の違いはありません)
現代は…そういう人を「弱い」とする風潮がある気がしますが
それは、「優れた人を活かすことができない」
勿体ない社会だと思います。
「優れた人」を活かすことができれば
世の中も「優れた社会」になるのではないでしょうか…
そういう社会が来ることを望みます。(了)
※文中「障害」と「障碍者」を使い分けているのは
症状を指すときには広く一般的に使われている「障害」を
人を指すときは、何かを害するわけではないので「障碍」という表記を使っています。